ガイドデビューと積乱雲

よ〜しこれとあれを準備して・・・。
忘れ物な〜し。
後方よ〜し。


頭の中でぶつぶつ言いながら、中標津から屈斜路湖へ車を走らせる。(まだ今の住まいは中標津)。


そう!今日は釧路川での初ツアーなのだ。


ガイド自体の仕事としてはニセコでの経験が少々あるものの(以前ラフティングガイドを少しやっていた)、やはり何事も「初めて」は緊張するもの。しかも今日はホームではなくお隣さんのカンパニーへのお手伝いだ。これまた気が引きしまる。




しか〜し、今日大気の状態がすこぶる不安定。いや〜な風が吹きそうだなとは思っていたが・・・。


!?            !!!!????





湧き出てくるくるモックモクの雲。せきらんうーーーーん!!
豪雨、強風、雷・・・・。





うむ。これは難しい状況だ。


つい先ほどのツアーは出発したが、変に蒸しているこんな日は天気は急変する。再び雨雲レーダーを見るとなかなか今スタートするのは・・・という状況になってきた。

万が一、雷なんて近くにおちたら大変だ。ゲストの安全を第一に考えツアーは中止の判断に。雷もそう遠くない場所でなり始めた状況だ。ゲストの方もご理解いただき帰られた。



ゲストとの対話、天気図やレーダーを見ながらの予測、全体の状況把握と判断。その判断基準は予測と経験、技術、全体の状況判断からなるもの。ゆえにその判断はガイドによっても当然異なる。


ツアースタートのタイミングが少し異なるだけでもその判断は変わるし、結果的にツアーできたのでは?なんてこともあるだろう。もちろんせっかく楽しみに来ていただいたゲストは期待を裏切るほど楽しませたいのがガイド。しかしそこにもしもの事故があってはならないのである。悩みに悩み、判断をくだすツアーリーダーの後ろ姿にプロフェッショナルを感じた。


「安全に楽しく」がガイドの仕事。ツアーの「責任」や「判断」について考えさせられる1日となった。




はい。てなことで私のガイドデビューはおあづけに。自然には誰も敵わないのだ。

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